貧しいマッチ売りの少女が、暖を取り続けるために火をともしたマッチの炎に幸福の幻を見つける。音楽は弦楽四重奏曲第2番 ニ長調:第3楽章「夜想曲」(アンダンテ)。
クリスマス・イブ。マッチ売りの少女は寒い路上でマッチ棒を通り過ぎる人々に売ろうとするが、1本も売れない。雪が降り凍える自分を温めようとマッチを擦り始める。1本ずつマッチ棒に火をつけると、そのたびに新しい空想的なイメージが目の前に現れる。暖かいストーブ、喜びに溢れるクリスマスの食べ物がぎっしり並んだテーブル、おばあちゃんの家へ運んでくれるソリ。マッチの炎が消え、冷たい雪の中で少女が崩れ落ちておばあちゃんに会いに行き、光の中へ運び去られて天国へ上るとイメージも消え去る。※この作品には、タバコおよび喫煙のシーンが含まれています。